とり夫いえ研究

日当たりの悪い、日当たり皆無の部屋に住みました。

はじめに

実は僕は、すごく日当たりの悪い部屋に住んだことがあります。
日当たりが悪いというか、<ない>、日差しが一切ない部屋に住みました。

あれほど日の当たらない部屋というのはなかなか存在しないと思うのです。
今思えば、もしかしたら建物(前に立ちふさがる形で後から建ったマンション)的に違法ではないのか?とさえ思えます。

なんらかの理由で、日当たりの悪い部屋に住みそう、住まざるを得ない、住みたい人に向けてレポートします。

なぜ日当たり皆無なのか

当時僕の住んでいた部屋は、1LDKでした。

マンション全体としては、真ん中に共用廊下を挟んで南北に1つずつ部屋がありました。僕はその南側に住んでいました。

こんな感じのお部屋でした。
緑と水色はお隣のマンションです。
商業用地なので、元々かなり近接して両隣に建物が建てられており、左右は寸分の余裕もない様子でした。
その中でも両隣は、僕のマンションより背が高かったのです。

南側の空間は、かつて2階建の小さな中華料理店だったようですが、僕が部屋を検討したときには、すでにマンション建設中でした。

僕の住んでいたマンションが建設された当時は、南側は2階建だったので、3階の僕の部屋の日当たりに問題はなかったようでした。
しかし、その後、なんと、目の前をすっぽり覆い隠すように13階建のマンションが建ってしまったのです。

図ではピンク色の部分が新しくたったマンションです。

マンション全体の出入り口は、北側にあり、そちらは比較的大きい道路に面していました。
しかし、僕の部屋があった南側は、道路には面しておらず完全に自分より高い建物に囲まれる形になってしまったのです。

「僕の部屋、日当たりが悪くて、1日中光が入らないんだよ。」
というとびっくりされるのですが、日当たりが悪いというより、日当たり皆無なのです。

全ての窓からの眺めが、建物の壁なので、雨が降っているのかもわからないのです。

1年中、24時間、1LDKのどちらの部屋にも全く日が入らないのです。

日当たり皆無を選んだ理由

逆にいうと、その部屋は日当たりが皆無という致命的な欠点がある以外は、とても良い条件だったのです。

主要駅から徒歩5分
築5年
分譲賃貸

という、本当に日当たり以外はとても良い条件でした。

そして日当たり皆無な事から、オーナーも少し弱気で相場の7〜8割の賃料だったのです。

当時の僕は、昼間に家にいることが少ない生活をしていたので日当たりについてはあまり気にしませんでした。
いや、いくら日当たりが悪いとは言えども、1日の数時間くらいは入ってくるだろうと高を括っていたのです。(もちろん全く入ってこなかった、というのは住み始めてからわかる事なのですが…)

当時の僕には、日の当たらないことより、家賃の安さと駅近、築浅の方がメリットに感じたのです。

日当たり皆無は実際どうだったか

鬱っぽくなる?

日照時間が少ないと、鬱になる傾向があるというのは有名な話です。
そしてこれはまことしやかに囁かれているわけですが、元々僕は鬱体質じゃないし大丈夫だろうと思っていました。

しかし、私生活で色々あって気力体力ともに沈んだ時があったのです。
普通に考えれば、完全にそうなる心当たりがあるのですが、「やっぱり日当たりの悪い部屋にいるから、気分が沈むのかな…」とか、変な意味で足を引っ張られるような気持ちになりました。

決して部屋のせいではないはずなのですが、なんとなく悪いことがあると、「部屋が悪いのでは?」という気持ちになってしまう、、、という事が度々ありました。

涼しいが寒い

日差しがないので、夏は涼しいですが冬は寒いです。
建物に囲まれているので、吹きさらされることはないのですが、光が当たらない部屋というのは、1日中暖かくなる瞬間がないのでずっとコンスタントにひんやりしています。

冬は、吹きさらされないのですごく寒いというわけではないのですが、底冷えがしました。

光熱費がかかる

朝起きてすぐに電気をつける。
部屋にいる間中電気は必須。

さらに、暑いのが苦手な僕なので、寒さ耐性は強いはずなのですが、冬は床暖房+エアコンをずっと入れていたので、光熱費は結構かかりました。

日差しが羨ましくなる

たまに実家に帰ると、朝日で起きる事があり、心底羨ましく思いました。

無い物ねだりとはよく言ったもので、日当たりなんてどっちでもいい、と思っていたのにすごく気になります。

日差しで起きた日は、1日中気持ちが良いような気になります。不思議。

そうなると、だんだん自分の部屋に対して不満が増えていきました。

こんな人なら日当たりなしでも大丈夫?

遠距離通勤者

遠距離通勤の方は、朝早く日の出る前に起きて出かけ、日が沈んでのち帰宅するので、家の日当たりは無関係です。

ただ、たまの休みくらいを素敵な日差しで目覚めたいという願望は叶えられませんが、実家なりホテルなりで過ごせば、可能でしょうか・・・・

家賃を安く上げたい人

近隣の新たな建築物のせいで、日当たりが悪くなったならまだしも、日当たり皆無になった部屋なんて、資産価値としては大暴落です。オーナーさんからしたら、泣くに泣けない大損害です。

それが物件としてどれほど不利であるかというのは、オーナーとて十分すぎるほど理解している事でしょう。

ですから、家賃交渉をしやすいです。
相場より安い価格で便利な場所に住むことができるかもしれません。

日当たりなしに向かない人

子育て世帯

子供が小さいうちは、必然的に家にいる時間も長くなります。
外出しないと子供が丸一日日を浴びない事になりますし、体内リズムを考えると体を作る成長期には、特に不健康な環境だと思います。

鬱傾向にある人

日照時間が少ないと鬱になりやすいという論文が出ています。

たとえ、原因が日照時間の不足とは関係なかったにしろ、リスクのある人があえてリスクのある状況を選ぶのはあまり良いとは思えません。

事故物件と同じ、とまでは言いませんが、気持ちの問題が大きい案件なので、もともとメンタルに不安のある人は避ける方が良いと思います。

寒がりの人冷え性の人

冬は日が当たらないので、芯から冷える底冷えがします。
体が自然にポカポカする機会がほとんどないので寒がり・冷える人には辛い環境だと思います。
それに対応する光熱費もバカにならないので、日当たりの良い部屋にしましょう。

風水・家相など見えない世界が気になる人

おそらく、風水家相などで日が当たらないとは、最大の禁忌、大凶なのではないでしょうか。

何かうまくいかない時に、心当たりがあるとどんどんドツボにはまってしまいそうです。

そして、それが家であれば、そう簡単に変わることもできません。

実は僕の祖母が、こういうことを気にするタイプで日当たりなしの部屋に住んでいる間は会う度に、引っ越しを勧めてきました。

日が当たらないという事実を事実以上に気にするタイプの方はやめた方がいいと思います。

結局僕はどうしたか・・・

結局、半年ぐらいしてやっぱり日当たりが気になり始めました。
ただ、日中それほど家にいるわけでもなかったので別にいいかぁと自分に言い聞かせていました。

その当時は、妻とお付き合いしていたのですが、いつしかだんだん妻の家に転がり込むことが多くなり、結局2年強で一緒に住む事にして部屋を引き払いました。

やっぱりちょっと居心地が悪かったんだと思います。

そして、僕が出た後、空き物件として広告が出ていましたが、すぐに次が決まっていました。
築浅、駅近であれば、相場より家賃を少し下げると借り手はすぐに出るんだなぁと思いました。

でも僕は、もうこうして家庭もあるし、そうでなくても、やはり全く日の当たらない部屋には住みたくないと思いました。

<もう、二度と選びたくない>

色々鈍感で鈍い僕ですが、これが結論です。

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